フルワイヤレスイヤホン「SoundsPeats Q29」を一ヶ月以上使用しての感想

SoundsPeatsのQ29


昨今,アップル社のエリンギこと「AirPods」が発表・発売されてから,徐々に注目を集めてきている”フルワイヤレスイヤホン”(左右独立型イヤホンとも言われます)

まだ街頭では,AirPodsをしている方を1人見た程度でなかなか”フル”ワイヤレスイヤホンをしている人は見ません。首掛けタイプはわりかし見かけるのですけどね。その原因としては,認知度や製品の充実度の低さもあるかもしれません。ですが,値段が高いというのもあるかと思います。例えばAirPods発表以前から販売されている,有名企業ONKYOのフルワイヤレスイヤホン「W800BTB」は32,184円です。今となっては若干古くなったためなのか,Amazonではだいぶ値引きされて18,000円(中古は15,000円)となっています。しかし,それでも約2万円と新天地にしては高めで手を出しにくいのが現状。(また,AirPodsは2万円越えです。)

ONKYOのW800BTB
フルワイヤレスイヤホン自体,新しいジャンルで手を出しにくいと思います。お試ししようにも値段も高く敷居が高い。

そこで見つけたのが,SoundsPeatsのQ29です。
そもそもはSonyがCES2017で展示されたフルワイヤレスイヤホンのモックアップがきっかけです。
NCにも対応する予定のSony製フルワイヤレスイヤホンのモック展示
ノイズキャンセリング(NC)機能を搭載することを謳っています。おそらくですが,NC機能のあるフルワイヤレスイヤホンはこれが初ではないでしょうか?
自分がSony厨(Sony好き)というのもありますが,やはりNC機能は注目すべき点でしょう。また,ONKYOのW800BTBなどにも言えることですが,AirPodsなどとは違いインナーイヤータイプですので,音漏れが気になる方やそもそもインナーイヤーじゃないと嫌な方(自分がこれです)には注目すべき点でしょう。
なによりSonyのNC機能は評判がいいので,期待しています。
ですが,一番の問題はあくまでモックの展示であったこと。CES自体は1月に開かれたわけですが,この製品に関する情報は全く更新されず。もう待ちきれなくなってフルワイヤレスイヤホンデビューのお試しとして1万円を切る安いモデルを探したところ,レビューが高評価でヒットしたのがSoundsPeatsのQ29だったわけです。とりあえずはSonyが出すまでのつなぎとして買おうとぽちった次第です。

    

ということでようやくレビューに入ります。
購入したのは4月23日,届いたのが4月25日となります。
値段は当初7,150円,そして運のいいことにタイムセールを行っており,1,780円引きで5,720円でした。



長細い化粧箱でした。


外装から中の箱を抜き取ると,簡易的な説明書(ペアリング方法記載)と本体(イヤホンR・Lおよび充電可能な収納箱),USBケーブル,そしてカラーの説明書(ユーザーマニュアル)が付属しています。簡易説明書およびカラーの説明書は両方ともすべて英語のみの記載です。


イヤホン本体は最初から充電可能な収納箱に入れられていました。
また,イヤホン自体にはMサイズのイヤーピースが着いており,その他のSおよびLサイズは別途付属していました。

ペアリングは簡単。NFCがないので,自分でペアリングする形になります。そこは安いので仕方ないですね。
  1. 軸となるイヤホン本体(自分はR側にしました)の電源を入れ,ボタンを長押ししたままペアリングモードにします。ピーと音が鳴ればペアリングモードです。
  2. スマートフォンなど接続側で検索をかけて,Q29_RもしくはQ29_Lを探してペアリングをします。
  3. ペアリングが完了したらもう片方のイヤホン本体の電源を入れ,ボタンを同じく長押ししてペアリングモードにします。
  4. 数秒後勝手に軸側のイヤホンに接続します。
  5. 以上でステレオモードの完成!

注意としては,軸側しかデバイスには登録されていないので,サブ側とスマートフォンでモノラル再生するには,個別にこちらもペアリングする必要が出てきます。

以下ユーザーマニュアルから一部抜粋。
Bluetoothバージョン 4.1
最大受信範囲 10m
待機時間 50時間
再生時間 2~3時間
充電時間
(箱から本体への)
1時間
サイズ(長さ×幅×高さ) 25.3×17.3×29mm

最大受信範囲はBluetoothなので当然のごとく10mとされていますが,電車内の人込みなど電波を妨害する障害物が多数密集してるエリアでは若干途切れたりすることがあります。ペアリング相手のスマートフォン(Xperia X Performance)が悪い可能性もありますので何とも言えませんが。

最初使い始めたときは,「接続するたび音量がMAXになる」,「音量を調節するとピッピッといちいち音が鳴る」などの余計な機能満載で少々使い勝手が悪いなと感じたのですが,使い倒した結果調教に成功したのか,どちらも改善され「接続したら前回の接続時の音量になる」,「音量を調節しても音は鳴らない」という至って普通の挙動になりました。正直原因は不明です。レビューに書いている人を見かけないので自分だけの症状だったのかもしれません。

充電に関しては文句はありません。収納ケースが持ち運び充電器の役割も担っているという,この手の商品の王道機能をしっかり備えているのでまず電池切れにはなりません。
また,その収納ケース自体もサイズがコンパクトにまとまっているので,洋服のポケットに入る使い勝手の良さ。聴かない時は収納ケースに入れ充電器させて使うのがやはりよさそうです。片道通学に1時間50分程度かかりますが,帰宅後も数時間は使えるほどイヤホン本体も充電持ちがいいです。この小ささでよくやるなと思います。

音質に関しては,そもそもmp3音源で満足している程度の人間なので信ぴょう性に欠けるとは思います(笑)
ですが,やはりSony製有線イヤホン(4千円程度のもの)と比べるとクリアではないなと分かる程度の音質です。かといって極端に悪いわけでもないので聴くに堪えないことはないと思います。慣れてしまえば全然違和感を感じません。
若干遅延しますが,音楽を聴く分には問題ありません。音ゲーをなさる方々にとってはシビアな問題かもしれません。

また,ペアリング時に使用したボタンですが,電源を入れる以外にも,一押しで「再生」,ダブル押しで「次の曲へ」と地味にうれしい機能付きです。ホントは「一曲分戻る」があったら最高だったのですが,ボタンは一個なのでしかたがないのでしょう。左右どちらも同じ挙動です。意外と便利です。

耳へのフィット感は完全に個人差だと思いますが一応。
最初はやはり慣れませんが,使ってるうちになれました。普通のイヤホンに比べれば大きいので,長時間つけすぎていると耳周りが痛くなったりするときも稀にありますが,ほとんどの場合気にならないです。店頭ではあまり見かけないので,実機検証できないのがつらいとこですね。

数か月使ってみて,やはりフルワイヤレスイヤホンは最高だとしみじみ思いました。もう,少しでも線のついているイヤホンはそうそう家以外では使えませんね。
フルワイヤレスイヤホンであれば,冬のマフラーやマスクなどを気にすることもなく付けることができますし,肩さげバッグなどとも干渉しあいません。
また,コードがないことによって,擦れることによって生じる雑音が一切入ってこないので音楽に集中できます。ただ,周囲の騒音はカットしきれないので,そこはNC搭載型が出るのを待つばかりです。
もともとはSony製のものが出るまでのつなぎのつもりでしたが,最近は「もうこれでいいのでは?」と思えるほどになりました。自分は一度も使っていませんが,一応マイクを備えておりハンズフリー通話も可能です。
このほか余計な機能が必要ないのであれば,とりあえずのお試し用としてSoundsPeatsのQ29は十分すぎるほどの商品だと思います。
もし,フルワイヤレスイヤホンに興味がある方は入門としてSoundsPeatsのQ29を購入してみてはいかがでしょうか。
           

※なお,SoundsPeats以外にも全く同名のQ29という製品がいくつかあります。見た目も色とロゴを除いてほぼ一緒です。これは製造自体を同じところが行っているからだと思われます。値段次第ではSoundsPeatsでないところの方がいいこともありますが,SoundsPeatsのものがもっともレビューの評価が高いため,内部構造が異なっている可能性が多少なりともあります。情報が入り次第追記いたします。

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