来週土曜日9月30日に公開される映画『亜人』の試写会に,9月23日(土)に行ってきたのでそのレビューをしたいと思います!
多分にネタバレを含みますのでご注意ください!!
今回の映画『亜人』」は桜井画門原作(1巻および「中村慎也事件」の原作は三浦追儺)の大人気コミックを実写化した作品。過去にアニメ映画,TVアニメと映像化されてきましたが,今回は実写となりまた新しい亜人を楽しめます。
永井圭役を佐藤健さん,佐藤役を綾野剛さんが演じます。
また,アニメ版にて永井役を演じた宮野真守さんが永井のIBMに声を当てています。
と,作品の紹介はこの辺で。
アニメ放送前から原作にハマっていましたが,まさか実写までするとは思っていませんでした。
実写というと,どうしてもただのコスプレ披露会になりがち(暗殺教室とか)ですが,最近の実写化映画は個人的にしっかりしてる印象があります(東京喰種やジョジョなど)。
この映画『亜人』もコスプレ感は一切なく,しっかりしていました!そこのところは安心して見られるでしょう!
さて,この映画は一言でいうと,「戦闘アクション重視の『亜人』」です。
映画となってくると尺,要は時間の問題があるので原作を全部というのは無理があります。なので,今作は大幅に登場人物を減らしています。
永井圭の友人「海斗」,物語中盤から行動を共にする亜人「中野 攻」,亜人研究に携わっている「オグラ・イクヤ」などなど。基本,永井圭側は永井圭および永井慧理子といった感じで原作とは大きく異なります(戸崎とはくっつきます)。
また,永井圭は原作では医学部を目指す高校生でしたが,今作では研修医となっており年齢設定が大きく異なっています(この情報については映画化情報が上がった時からすでに出ていました)。
よって,物語の流れは原作とは違うものになっています。ただし,戦闘に関しては原作オマージュが多く,「ああ,この戦闘やりたかったんだなぁ」と感じ取れる部分が多々ありました。
たとえば↓のシーン。原作では永井圭がとらわれる前に行われた戦闘で,妹をさらうのが目的でした。そして,さらった妹の携帯を使って佐藤たちが永井圭とコンタクトを取ったんでしたよね。
ですが,今作では永井圭が亜人研究所に捕らわれてしまったところから始まります。(亜人であることが判明する,トラックにひかれる事故の部分は回想として組み込まれていました。)原作ではひかれてから捕まるまでにかなり時間があります。が,その部分は省かれています。これはその中にあった戦闘なわけですが,思いっきり採用されています。ただ,妹はさらわれることなく,永井圭に「妹を病院にいさせたら危険」という考えにさせる事件となりました。
戦闘は忠実以上で,とてもエキサイティングでした。この辺の技術はさすがだなと言わざるを得ません。
ようは戦闘は忠実以上,ただしそれ以外はところどころ異なる感じです。
厚生労働省(原作ではグラント製薬)でのSATとの戦闘も原作よりも尺を取ってじっくりやっていて面白かったです。ここに関しては若干アニメオマージュが入っていた気がします。ただ,こちらもゲンや高橋はまだ味方になっていない状況での戦闘だったため,スナイパー役を田中が行うという変更がなされていました(SAT側スナイパーは未登場でした)。
最後の戦闘は原作でも巻をまたぐ長さだったフォージ安全ビルでした。序盤は原作よりでしたが,最後の永井と佐藤との闘いに関してはアニメ終盤のオマージュ感が強かったです(そもそも原作はこれといってやりあっていない)。詳しくは見るべし!!
原作未読でも十分楽しめると思いますが,原作既読者向け作品だと個人的には感じました。もちろん差異を楽しむというのもありますが,原作では触れられていた亜人を殺してはいけない理由が一切触れられておらず,なぜ序盤で麻酔銃を使用していたのか,そしてなぜ途中から殺す方針に転換できたのかがさっぱりわかりません。一応戸崎さんが「私が進言しました」とは言うものの,そもそもオグラ・イクヤがいないので,亜人に関する誤解(=殺すとフラッドが起こること・詳しくは原作を読んでください笑)をどう解消したのかはやはりわかりません。そこら辺を既読者は原作の知識で補完できるのでスムーズに違和感なく見れると思います。気にならない人はならないとは思いますが,このほか既読者の方が細かい設定を知っている分見やすいと思いました。
そのほか原作では,佐藤は中国人とイギリス人のハーフですが,今作ではおそらく日本人ぽそうな感じでした(それはそう)。また,田中の実験(捕縛されていた)期間は原作では10年,佐藤は0年(元海兵隊員で日本で亜人として捕獲されたことはない)ですが,今作では田中が2年,佐藤はなんと20年と,大幅に変更されており,佐藤がただの戦闘狂なのか,人間を恨んでの行動なのかイマイチわかりづらくなっていました。(佐藤は国内1例目の亜人とのこと。なお,原作では女性,スズキ・ジュンが国内1例目の亜人として登場しています。)原作では佐藤はただの戦闘狂というのがふさわしいような人物として描かれていますが,だいぶ変えてきたなという印象です。
以上です!う~ん,なんて分かりにくい文章でしょう。やっぱり本編見ていただく他ないですね笑
コミックの実写化というとどうしても叩きがちですが,今作は面白かったです。音楽(主題歌・BGMともに)がとても合っていて戦闘をより盛り上げてくれたと思います。
戦闘重視でみる分には十分すぎると思います。
ぜひ見ていただきたい!
ただ,人間関係や亜人という生物に関する詳細などもしっかり知りたいという方は,原作コミックを読んでから見るもしくは見たあとに読むことをお勧めします!
0 Response to 【映画】亜人の試写会が当たったので行ってきました!
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